蕎麦をご馳走になり思い出した佐藤初女さんの言葉

2019.10.03

昨日社長のご厚意で新そばをご馳走になりました。常連さんで行列ができるお店。そば処『岩』です。蕎麦や店内の様子などは別のブログで写真を紹介してくれていましたのでそちらをご覧いただきたいと思います。おいしいお蕎麦をいただき幸せな気分になりました。社長とお店の方々に感謝いたします。

おいしい食事をして人が幸せになる。素敵なことです。

蕎麦をご馳走になり幸福な気持ちになって思い出したことがあります。弘前に住み「おにぎり」で人々を幸せにしてくれた人、佐藤初女さんのことです。亡くなられてから3年ほどたちますが、今日10月3日が佐藤初女さんの誕生日です。私は佐藤初女さんの名前は知っていましたが、その生き方など詳しいことは知りませんでした。亡くなられてから本を読んでその人間としての素晴らしさ知ったのです。以下の文は集英社発行の『いのちの森の台所』から多くを引用をしています。

佐藤初女さんは日本のマザーテレサとも言われた人です。心疲れた方々の心に寄り添い、これといったアドバイスをするわけでもなくただじっと話に耳を傾けるだけだったそうです。そして美味しい心のこもった「おむすび」を食べさせます。そうすると皆元気になって帰って行ったそうです。

自殺を考えていた青年が佐藤初女さんを訪ねた時に「おむすび」を食べた青年は、『こんなにも美味しくて手の込んでいるおむすび、しかも自分のためにこれはどの手数をかけて苦労をしておむすびを握ってくれる人がいる。今まで自分のことなんか誰も気にしてくれない。自分はひとりぽっちだとおもっていたのに、こんなにも自分を思ってくれるひとがいた』と思い自殺を思いとどまったそうです。

この本の最後に人としてとても大事なことが書いてありますので載せたいと思います。

「おむすび」を作っているときは、ただ一心に手を抜かず心をこめて「おむすび」を作っています。十の工程があれば十のどこも心を抜かずに心をかけて初めておいしいものができるんです。

おいしいおむすびをつくれるようになるだけでも人を和ませたり、包むような優しさを感じさせたりすることができますので、大切な人に心をこめておむすびをつくってあげてください。

そんな小さなことでも、ひとつひとつ実践していくと、それがひとつずつ積み重なって、一年、二年、五年、十年と経った時、大きなものがそこにできてくる。それが”成長”ということではないでしょうか。

身に染みる言葉です。こういう気持ちを持って生きていきたいものです。人にたいする優しさや思いやり、というものを教えられます。仕事も同じです。いい仕事をするためにも大事なことではないでしょうか。

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